2009年2月21日土曜日

感動します、日本くま森協会!

先日、連れ合いの仕事で関西に行き、その折に足を伸ばして、
日本熊森協会」という会の森山さんという会長さんにお会いしてきました。

この会は、通称「熊森」といい、日本最大規模の環境保護団体で、原生林を買い取って守る「ナショナルトラスト運動」や、広葉樹の森の再生、復元等とうの幅広い自然保護活動に取り組んでおられます。

欧米では普通にある会員100万人規模の自然保護団体を目指し、
国を動かし、クマの住める森=豊かな水源、多種多様な生命を養う環境を、力を尽くして守っていこう、
という真剣で純粋な思いに満ちた、素晴らしい会でした。

例えばなんと、会長さんは無償で働いておられるそうです。
理由は、熊森(NPO法人奥山保全トラスト)が保護している土地を、どこかの組織が買収に来た際、「いくらなら売るか?」と大金を見せられても魔がささぬよう、一銭も会長は儲からないことにしておくと判断がぶれない、ということで、取り決めたとのこと。頭が下がりました。

「本当のことしか言わないでおこう」と決めて、この12年間、全く方針はぶれていない、とのこと。
これも感動しました。

そもそもは、中学の理科の先生だった森山さんと、当時中学生だった生徒さん達が、杉・檜の「拡大造林」によって、熊たちが森を追われ、里に下りてきて、害獣として駆除されてきている、ということを知って活動を始め、特に中学生の生徒さんたちが動いて、どんどん大人たちに訴えてゆき、会が作られていったということ。これも本当に感動です。

この会から、「クマともりとひと」という冊子が100円で販売されています。
読みやすく、またすごくいい内容で、ぜひぜひお勧めです。

これも印刷会社の方が、「利益は要らない」ということで、ありえない価格で提供しておられます。
「こういう協力がものすごく集まるのが、熊森のすごさ、不思議さ」と、会長さんもおっしゃっておられました。
熊森には、本当に不思議な魅力があります。
「熊森が日本にある」と思うだけで、僕は一筋の確かな未来への希望を感じます。


現在、熊森では、1266Haの原生林を保有して、保全しておられます。(「NPO法人奥山保全トラスト」という別のNPOで同時にやっておられるようです。)
そして会員数は現在2万人を超えた、とのことです。また、急速に増えつつあるようです。

我が家も「ビックイシュー」で知り、すぐさま会員になりました。

心が本当に晴れ晴れとした出会いをいただきました。感謝でした。

ぜひぜひ、多くの方に知り、賛同を呼びかけたいすばらしい会です。

木を植えた男 日本版

宮脇昭さんという人を最近知りました。

これまで3000万本も植樹をしてきたということを知り、その方の本を読み感動しました。

まずは様々などんぐりを拾ってきて「ポット苗」をつくり、植樹する場所にランダムに植えてゆくそうです。
すると3年で手がかからなくなり、5年で3m、10年で7~8m、20年で14~5mの森に育つということです。

その土地土地の本来の植生を戻すのが何より重要、ということで、それを知るには「鎮守の森」を調べるのが一番だそうです。

日本で植樹をすれば、どこでも、2千人でも3千人でもボランティアは集まる、という話を読み、希望を覚えました。

「木を植えた男」というジャン・ジオノの本(絵本)を、僕は大好きですが、日本に本物の「木を植えた男」がいらっしゃったことに、心から感動しました。(たくさん本は出ていますが、文庫で安く入手もできます。たとえば以下の本とか)

「鎮守の森-新潮文庫」

「植樹」はいつか取り組みたいと思っていたので、具体的な実践を知ることができ、そう遠くない先に自分も取り組んでいけそうだと思え、喜びが沸きました。

(追記:日本放送出版協会から出ている、「この人、この世界」の宮脇氏の紹介の冊子は、図が多く大変わかりやすいいいものでした。ご紹介まで。)

2009年2月5日木曜日

地域通貨、再び

かつて「地域通貨」が注目された時がありました。
しかし、最近はかなり鳴りをひそめたかに見えます。
自分も、国立で学生さんが主体になった地域通貨に少し関わりましたが、あまり動かずに終わった経験もあります。

ですが、この不況の中、
自民党すら「政府紙幣」を考えるような状況になっています。

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かつて、1930年代、西ヨーロッパか米国、カナダ、またはメキシコ北部(どれも世界大恐慌の影響が最悪だった場所」では、文字通りいく銭のコミュニティで通貨制度が始められたそうです。(「マネー崩壊」ベルナルド・リエター著、日本経済評論社 P169)

一時けっこう話題になった「ヴェルグル」のスタンプ券も、1931~32年にかけて、人口4500人の内500人が失業中、1000人がすぐにも失業するという状況の中で、さらに200家族は手元に一銭もないというありさまっただったなかからうまれたそうです。
そこで、「エンデの遺言」などでも注目されたシルビオ・ゲゼルの理論が注目され、スタンプ券が発行されたとのこと。(同著 P174)

その取り組みでは、ヴェルグルで発行されたスタンプ券によって、一シリング相当のスタンプ券は、普通の一シリングと比べて12~14倍の雇用を創造した、ということです。
毎月1%分ずつ価値が減っていくという「腐っていくお金」とでも呼べるようなものだったので、「出来るだけ早く使おう」という効果が生まれ、それにより他人に仕事を提供するようになり、スタンプ券を使うアイデアが尽きてくると、人々は早めに税金を払おうとするようになった、ということです。

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さて、これからが、本格的な「補完通貨(地域通貨)」の時代だ、と強く感じる昨今です。

ちなみに最近、自分は全国規模の「レインボーリング」という地域通貨に参加し始めました。
自分の住む地域でも始めたいと思っています。

「つながりの回復」「そのためのしくみづくり」。これが大事だと常々思うこの頃です。